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【歯科医が解説】根尖性歯周炎とは?原因・症状・治療法まで徹底解説

こんにちは。歯科医師の小川貴之です。
今回は、歯科で非常に多く見られる疾患の一つ、**「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」**について、詳しくお話しします。


痛みの少ない治療と幅広い診療で安心の歯医者 – やまじ歯科医院

やまじ歯科医院は、患者さま一人ひとりのご希望やお悩みに寄り添い、最適な治療をご提供いたします。歯医者として地域の皆さまに愛され、なんでも相談していただけるホームドクターをめざし、お口の健康をサポートしています。むし歯治療、根管治療、歯周病治療、入れ歯、インプラント、小児歯科、矯正歯科、予防・クリーニング、審美治療、ホワイトニングなど、幅広い診療メニューを取り揃えております。また、痛みの少ない治療を心がけ、電動麻酔器などを用いております。お口の健康に関するお悩みは、やまじ歯科医院までお気軽にご相談ください。

やまじ歯科医院
やまじ歯科医院
住所〒639-0251奈良県香芝市逢坂1丁目477
電話0745-78-6227

◆ 根尖性歯周炎とは?簡単に言うとどんな病気?

根尖性歯周炎とは、歯の根の先端(=根尖)に炎症が生じた状態を指します。
「歯の神経が死んでしまった状態」や「根管(神経の通り道)の中で細菌が繁殖している状態」が原因で、根の先に膿が溜まったり、歯を支える骨に炎症が広がったりします。

よく耳にする「歯の根っこの病気」や「歯の根に膿がたまっている」という表現は、ほとんどがこの根尖性歯周炎を指します。


◆ 根尖性歯周炎の主な症状

根尖性歯周炎には急性型慢性型があり、症状の現れ方が異なります。

急性根尖性歯周炎の症状:

  • 強い痛み(特に噛んだときの痛み)
  • 歯ぐきの腫れ、発赤
  • 膿がたまる
  • 発熱やリンパ節の腫れ(重度の場合)
  • 歯が浮いたような感覚

慢性根尖性歯周炎の症状:

  • 無症状のことが多い
  • 違和感だけが続く
  • 噛むと軽い痛みがある
  • 歯ぐきに小さな「瘻孔(ろうこう)」=膿の出口ができることがある

◆ 根尖性歯周炎の原因とは?

根尖性歯周炎の主な原因は、細菌感染です。多くの場合、以下のような流れで発症します。

  1. むし歯の進行
     ┗ 深いむし歯が神経まで達する
  2. 歯髄炎(神経の炎症)
     ┗ 神経が炎症を起こし、痛みが出る
  3. 歯髄壊死(神経が死ぬ)
     ┗ 無症状になるが、実は感染源が残る
  4. 根管内に細菌繁殖 → 根尖性歯周炎へ
     ┗ 骨や歯根膜に炎症が波及し、膿がたまる

また、**過去の根管治療の不備(根管充填不良)**や、歯にヒビ・亀裂がある場合にも発症することがあります。


◆ 診断方法

歯科医院では以下の方法で診断を行います。

① レントゲン撮影

根の先に「黒い影(透過像)」があると、炎症や骨の溶解が疑われます。

② 歯の打診・触診

噛んだときや叩いたときに痛みがあるかを確認します。

③ パルプテスト(神経の反応確認)

冷たい風や電気を使い、神経が生きているかを検査します。

④ CT検査(必要に応じて)

3次元的に膿の広がりや骨の状態を詳しく確認できます。


◆ 根尖性歯周炎の治療法

治療の基本は、**根管治療(根の中の清掃と消毒)**です。

① 感染源の除去(根管治療)

  • 専用の器具と薬剤で、根の中を清掃・洗浄
  • 感染が強い場合は複数回通院が必要
  • 根の中を無菌状態にしてから充填(詰める)します

② 再根管治療(再治療の場合)

過去の治療に問題がある場合、根管を再度開けてやり直します。
マイクロスコープやニッケルチタンファイル(Ni-Ti)を使うと精密な処置が可能です。

③ 外科的歯内療法(根尖切除術)

通常の治療で改善しない場合、外科的に根の先を切除して膿の袋を取り除く手術を行うこともあります。


◆ 根尖性歯周炎の治療後の注意点・予後は?

  • 症状が消えても、根の中の無菌化と封鎖が不完全だと再発します
  • 成功率は**通常の根管治療で約70〜90%**ですが、再治療や複雑なケースでは下がります
  • きちんと治療しておけば、抜歯を避けて長期的に歯を残すことも可能です

◆ よくある質問(Q&A)

Q1:痛みがないのに治療する必要はある?

A:あります。慢性根尖性歯周炎は痛みがなくても病変が進行することがあります。骨が溶けてしまってからでは治療が難しくなるため、早期発見・早期治療が重要です。

Q2:市販薬で治せますか?

A:抗生物質で一時的に症状が緩和することはありますが、根本的な治療にはなりません。必ず歯科を受診してください。

Q3:抜歯になることもありますか?

A:根が割れている、病変が大きすぎる、再治療で改善しないなどのケースでは、抜歯が選択されることもあります


◆ 根尖性歯周炎を予防するためには?

  1. むし歯を放置しない
     初期段階で適切な治療を受けることが大切です。
  2. 神経を取った歯でも定期検診を
     「もう神経がないから安心」ではありません。無症状で進行するため、レントゲン検診が重要です。
  3. 信頼できる根管治療を
     精密な治療が必要な場合は、マイクロスコープ対応の歯科医院を選ぶと成功率が上がります。

◆ まとめ|根尖性歯周炎は「治せる病気」です

根尖性歯周炎は、むし歯をきっかけに始まり、最終的には歯の喪失につながることもある病気です。
しかし、早期に発見して適切に治療すれば、多くの歯を救うことができます

「歯の根がうずく」「歯ぐきが腫れた」「何となく違和感がある」――
そんなときは、放置せずに一度歯科医院で検査を受けてみてください。


医院概要

医院名・・・やまじ歯科医院
所在地・・・〒639-0251 奈良県香芝市逢坂1丁目477
電話番号・・・0745-78-6227