「歯の根の先に膿がたまる?歯根端切除術という選択肢」
「抜歯せずに歯を残す方法」|歯根端切除術とは?保険・費用・成功率をわかりやすく解説
「歯の根の先に膿がたまっていると言われた」「根管治療をしたのに再発した」「抜歯せずに歯を残す方法はないの?」──そんなお悩みに対して選択肢となるのが、歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)です。
このコラムでは、歯根端切除術とはどんな治療か?保険はきくのか?抜歯との違いは?といった疑問にお答えしながら、費用・成功率・術後の腫れ・MTAセメント・逆根管充填との関係まで詳しく解説します。
歯根端切除術とは?読み方や適応症例

歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)は、歯の根の先(=歯根端)にできた膿や病巣を外科的に取り除く治療です。通常の根管治療(歯の中から清掃・消毒する治療)で治らなかった場合の“最終手段”として用いられます。
- 根管治療をしても膿がひかない
- フィステル(歯ぐきにできた瘻孔=膿の出口)が治らない
- 根管内に感染が残っているが再治療が難しい
治療では、歯ぐきを切開し、感染源である病巣と歯の根の先端(約3mm)を切除。さらに逆根管充填(ぎゃくこんかんじゅうてん)と呼ばれる工程で、切除面をMTAセメントなどで封鎖して再感染を防ぎます。
歯根端切除術は保険適用?費用は?
歯根端切除術は健康保険の適用が可能です。ただし、条件が厳密に定められています。
- 通常の根管治療で効果がなかった
- 歯を抜かずに残す明確な理由がある
- 逆根管充填が必要であること
費用は保険適用3割負担で約7,000円〜12,000円程度が一般的です。
ただし、CT撮影・MTAセメント・高難度な逆根管充填の使用によっては保険適用外の追加費用(+1〜3万円程度)がかかる場合もあります。
自由診療の場合は総額5〜10万円以上になることもあり、医院によって異なります。
抜歯とどちらがいい?成功率・寿命・再発率
歯根端切除術は、「抜歯せずに歯を残せる可能性がある」治療ですが、必ずしもすべてのケースに適しているわけではありません。
| 比較項目 | 歯根端切除術 | 抜歯+インプラント |
|---|---|---|
| 歯を残せるか | 〇(条件付き) | ✕(抜歯) |
| 成功率 | 約70〜90% | 約95% |
| 再発リスク | 再感染の可能性あり | 基本的に再発なし |
| 保険適用 | あり | なし(自由診療) |
| 費用 | 7千〜1.5万円(+追加あり) | 30〜50万円前後 |
ただし、前歯や1根の歯(切歯・側切歯)などは適応しやすく、成功率も高い傾向にあります。
逆に奥歯(多根歯)や根尖が複雑な症例では、再発率や術後の違和感が出やすいため、慎重な診断が必要です。
しこんたん・ぜつじょていって何?読み方の疑問を解消
「歯根端切除術=しこんたんせつじょじゅつ」と読みます。
- 歯根端(しこんたん)=歯の根の先端
- 切除(せつじょ)=外科的に切って除去すること
- 術(じゅつ)=手術のこと
歯科医院では「ぜつじょてい(切除予定)」や「逆根管充填(ぎゃくこんかんじゅうてん)」といった専門用語も使われますが、患者さんにはわかりやすく説明することが大切です。
歯根端切除術の流れと術式|逆根管充填とMTAセメントの役割
歯根端切除術は、通常の根管治療では治らない「根の先の感染」に対して、外科的に対応する方法です。
ここでは、治療の流れと「逆根管充填(ぎゃくこんかんじゅうてん)」、そしてMTAセメントなどの材料について詳しく解説します。
1. 歯根端切除術の治療手順
- 局所麻酔を行い、歯ぐきを切開して骨の中の歯根先端に到達
- 歯根の先端(3mm程度)を切除(根管切除とも)
- 周囲の感染組織(歯根嚢胞など)を除去
- 切除面に「逆根管充填」を実施
- 縫合して治癒を待つ(1〜2週間で抜糸)
この工程により、根の奥深くまで到達した感染源を除去し、歯を残せる可能性が高まります。
2. 逆根管充填とは?しないとダメ?
逆根管充填(apical retrofilling)は、根の先端から内部に向かって充填材を入れる工程で、再感染を防ぐために重要な処置です。
これを省略すると、切除した部分の先端から再び細菌が侵入し、再発率が高くなるため、原則的には「逆根管充填あり」が推奨されます。
ただし、歯の位置(前歯)や骨の状態によっては、逆根管充填を省略するケースもあります。
その場合でも、**再発しないよう切除面を滑らかに仕上げる、MTAで封鎖する**などの対策が取られます。
3. 使用される材料|MTAセメントとは?
歯根端切除術でよく使われるのが、MTAセメント(Mineral Trioxide Aggregate)です。
- 生体親和性が高く、身体にやさしい
- 封鎖性が非常に高く、再感染を防ぐ
- 硬化後も長期間安定しやすい
ただし、MTAセメントは自由診療扱いとなる場合が多く、追加費用(数千〜1万円前後)が必要になることがあります。
4. 術式による違いと「難抜歯症例」の注意点
歯根端切除術は、歯科用マイクロスコープや超音波チップ(PIEZOSURGERYなど)を併用することで、より精密な処置が可能です。
一方で、難抜歯と呼ばれるような湾曲根・肥大根・根分岐部病変があるケースでは、術式が複雑化し、治癒まで時間がかかる/再発率がやや高くなることもあります。
やまじ歯科医院では、CTによる事前診断と術式選択・MTA使用可否の相談など、個別対応を行っています。
歯根端切除術の術後の違和感・腫れ・注意点とは?
歯根端切除術は、局所麻酔下で行われる比較的コンパクトな外科処置ですが、術後には多少の不快感や腫れが出ることもあります。
- 腫れ・痛み:術後1〜3日程度は軽度の腫れや鈍痛が出る場合あり
- 違和感:切除部位の感覚が数週間残ることも
- 出血:術直後の唾液に少量混ざる程度は正常
特に前歯の場合は、術後の見た目や腫れが気になる方も多いですが、ほとんどの場合1週間程度で落ち着きます。
不安な場合は、経過観察でCT撮影を行うことも可能です。
歯根嚢胞と歯根端切除術|日帰りでできるの?
歯根嚢胞(しこんのうほう)は、根管の先にできる膿の袋で、炎症が慢性化した結果です。
サイズが大きい場合は、単に根管治療では治らず、歯根端切除術が必要になることがあります。
このようなケースでも、局所麻酔+短時間の外科手術で対応が可能であり、日帰り手術で完了します。
術後の安静と抗菌薬の服用により、通常は2〜3日で社会復帰が可能です。
患者様の声|歯根端切除術に関するGoogle口コミより
やまじ歯科医院では、歯をできるだけ残す治療に力を入れており、歯根端切除術の実績も豊富です。
実際に施術を受けられた方からは、以下のような声をいただいています:
「再発してしまった根の治療に悩んでいたところ、抜歯せずに残す方法を提案してくれました。術後の痛みも少なく、腫れもすぐに引きました。」(40代女性/香芝市)
「MTAセメントの説明もわかりやすく、保険と自費の費用差を事前にしっかり案内してくれたので安心できました。」(30代男性/大和高田市)
「根の先に膿が溜まってCTで確認され、不安でしたが、先生の丁寧な説明で不安が解消されました。経過も良好で満足です。」(50代男性/五位堂)
やまじ歯科医院の歯根端切除術対応|香芝市・北葛城郡・奈良エリアの方へ
やまじ歯科医院では、根の再治療・歯根端切除術・MTAセメント使用・逆根管充填などの対応が可能です。
- 高精度CT撮影・拡大鏡完備
- MTAセメントの保険/自費対応選択可
- 歯をなるべく残す治療の優先方針
- セカンドオピニオン対応・相談無料
よくある質問|歯根端切除術Q&A
Q. 歯根端切除術は誰でも受けられますか?
A. 根管治療が失敗した方や再発した方が対象です。すべての症例に適応されるわけではありません。
Q. 痛みはありますか?
A. 術中は局所麻酔が効いており痛みはありません。術後は痛み止めの処方で対応可能です。
Q. 手術時間はどれくらい?日帰りできますか?
A. 約30〜60分で、日帰りで可能です。
まとめ|歯を残したいなら歯根端切除術という選択肢を

歯根端切除術は、「もう抜くしかない」と言われた歯を残すための重要な選択肢です。
保険が使えるか?費用は?成功率は?再発しない?──気になる点も多いですが、正しい診断と丁寧な説明がある医院なら安心です。
やまじ歯科医院では、精密な診断・MTAセメント対応・逆根管充填・セカンドオピニオンまでしっかり対応いたします。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
